面影橋
来源:互联网 发布:学大数据 编辑:程序博客网 时间:2024/05/16 09:34
東京は、つねにかわりつづけている。まるでかわらなければいけないという強迫かんねんに突き動かされているようだ。ふるいたてものはいつの間にか取り壊されて、どれも同じような新しいマンションになる。広かった電車の操車場は再開発され、まるで宇宙基地のような高層ビル群がしゅつげんしてそらをおおってしまう。二三年もすると、町の眺めは一変してまうのがつねだ。
でも、さいごにのこった都電の荒川線(あらかわせん)だけはいまもはしりつづけている、むかしとかわらず。
さいきんはもう、荒川線に乗ることはほとんどない。僕はそのうちまた一人で、さいごの都電に乗って、小さな旅に出たいと思う。面影橋(おもかげばし)に向かって。しかし、それはじつざいするえきではない。ぼくのこころのなかにあるえきだ。遠い昔、あの歌を聴いて想像したふけいがいまでもそこにはある。夕暮れ時に恋人のことをおもいうかべながら美しいおんなのひとがたたずんでいるような、石造りの古い橋、こんどは、だれの面影が浮かんでくるか、それは行ってみなければわからない。