日经春秋 20150826

来源:互联网 发布:ubuntu 商业版 编辑:程序博客网 时间:2024/06/04 18:27

スパゲティの食べ方を講釈し、英国車ジャガーをジャギュアと呼び、ネクタイや手袋など小物にもうんちくを傾ける――。のちに映画監督としても活躍した伊丹十三さんの「ヨーロッパ退屈日記」は、そういう気障っぽさが魅力の名エッセーだ。半世紀前の作品である。

▼その一編に「ハラキリ」談議がある。外国人が、しばしば日本人の切腹の話題を持ち出すのにはうんざり……。で、伊丹さんいわく「あのねえ、ハラキリっていうけどねえ、腹を切って即死する訳じゃないんだぜ」。介錯(かいしゃく)の方法や、扇子を刀に見立てる「扇子腹」について冗舌に論じるのだ。皮相な日本観への反発だろう。

▼ロシアのロゴジン副首相が、メドベージェフ首相の北方領土・択捉島訪問に抗議した日本を揶揄(やゆ)したそうだ。ツイッターに「真の男ならハラキリをして静かになる」と書き込んだというが、実にくだらない。いまだに日本人といえばハラキリとは、あまりにも通俗的で挑発的ではないか。時代が半世紀さかのぼったようだ。

▼副首相は有名な放言居士らしいが、こんな一コマを見ても北方領土交渉の難しさがよくわかる。プーチン政権下で、島々のインフラ整備もどんどん進んでいるのだ。「まあ大体これで一座はシンとしちゃうね」。ハラキリについてあれこれ論じたあげくの伊丹さんの言だ。かの国がシンとしちゃう外交力は、さていずこに。

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