日经春秋 20150930

来源:互联网 发布:config.php访问工具 编辑:程序博客网 时间:2024/05/02 10:01

銭湯の番台。着流しの男が、おかみに「ハイ、19円」と差し出す。「困るね。昭和37年から記憶喪失だってね、19円しか払わないんだよ」。昭和40年に新聞掲載された「サザエさん」だ。この時、実際は28円。3年で5割も上がった。ちなみに、現在は460円である。

▼文庫化された「サザエさん」を読むと、昭和の庶民が日々、値上げと向き合い、明るく、かつ我慢強く付き合っていたさまがわかる。作者の長谷川町子のペーソスあふれる味付けは励ましになっただろう。一転、平成のデフレの世。経済の体温よ上がれ、と振られた緩和の旗もむなしく、物価は0%の線の近くに張り付く。

▼今年度が折り返し点まで来た。日銀の黒田総裁は、来年度前半ごろまでに消費者物価の2%アップを明言しており、その期限へと、残り1年を刻々と切って行くことになるわけだ。25日発表の8月の指数は前年比で下落したが、講演では変わらぬ強気で「エネルギー価格を除けば上昇の基調を保っている」と黒田節全開だ。

▼先月、日銀の白井さゆり審議委員が「2%に近づくのは来年度末」と本紙に寄稿していた。2017年4月には消費税が10%となる。物価目標の達成と近いほど、値上げへの耐性に欠けた平成の暮らしに影響は強いだろう。「期待」はかなわず、「予想」は外れることもある。サザエさんのバイタリティーに学ぶとするか。

0 0
原创粉丝点击