日经春秋 20151112

来源:互联网 发布:kettle调用java程序 编辑:程序博客网 时间:2024/05/20 04:48

「わが国では芸術文化が存分に開花できるようにしなくてはいけない」。10日、96歳で亡くなったヘルムート・シュミット元西独首相は、ピアノを弾く宰相だった。エッシェンバッハら一流の演奏家と一緒にモーツァルトを奏でるなど、音楽や芸術への造詣が深かった。

▼調和のとれた演奏のような外交を目指したのか、首脳同士の打ち解けた意見交換や相互理解の場を求めた。1975年にはジスカールデスタン仏大統領とともに主要国首脳会議(サミット)を創設。日米英などの首脳を集めて石油ショックによる経済危機を打開する道を探る。敗戦国である日独両国の復権の場でもあった。

▼現実の政治は彼が書いた楽譜通りにはいかなかった。世界経済をけん引するはずが、経済政策のかじ取りを誤る。第二次石油危機が起き、経常収支が悪化、物価上昇や失業増でドイツ経済は危機的状況に陥る。連立政権は崩壊し、連邦議会が不信任動議を可決して首相を解任されてしまう。サミットも年々、形骸化が進む。

▼引退後も政治に警鐘を鳴らし続けた。97年には「このままでは21世紀には戦いが頻発する」と本紙で危機感を語っている。福田赳夫元首相が組織した「OBサミット」の議長を務め、人口など地球規模の問題で提言してきた。この場も昨年、幕を閉じた。今の日独のリーダーにそんな舞台を新たに築く力量はあるだろうか。

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