日经春秋 20151121

来源:互联网 发布:中超数据库门将 编辑:程序博客网 时间:2024/06/04 18:09

スパイに変装はつきものだ。服装を替える。眼鏡や付けヒゲで、顔つきも変える。別人になり周囲をあざむく。「ロビンソン・クルーソー」を書いた文豪ダニエル・デフォーは007ジェームズ・ボンドの先輩にあたる。女王陛下の諜報(ちょうほう)員として、見事な演技を見せた。

▼18世紀初頭、名を変え行商人を装いスコットランドに潜入する。イングランドとの合併問題で揺れる議会が賛成に動くよう働きかける。政治冊子を使って世論を動かす。造船業や水産業など経済界にも合併効果を宣伝した。やがて、両国は統合し、大英帝国の誕生に一役買った。(川成洋著「紳士の国のインテリジェンス」)

▼喪服というのも変装の一種らしい。人類学者の金関丈夫の随筆を読むと、悲しみを表現する服装は、もとは死者に呼び寄せられぬよう、注目を避ける工夫だったそうだ。残された人々は見慣れた服を捨て、新たに装う。原始社会では髪を切り、歯を欠き、相貌まで変えた。霊の目をくらます、カムフラージュなのだという。

▼変装、偽装、なりすましが横行する世の中である。排ガス規制逃れや杭(くい)打ちデータ流用、有機肥料の成分偽装など不信が際限なく広がる。ひょっとして、不正の張本人たちは、顧客や取引先を策略の相手や異界の住人とみなしているのではないか。そう考え始めると、なにやら、買い物や取引が寒々しい光景に見えてくる。

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