日经春秋 20151219

来源:互联网 发布:JAVA得到数据库表结构 编辑:程序博客网 时间:2024/06/05 07:32

心理学者で文化庁長官も務め、8年前に物故した河合隼雄さんは、わかりやすい言葉で、人の心のあやを説き明かした。著書に触れると、ぽんと膝を打つこと、たびたびである。その一つ「こころの処方箋」(新潮社)には格言風にまとめられたフレーズの数々が載る。

▼「マジメも休み休み言え」。マジメな人の無反省が、鈍感や傲慢に通じがちなことを指摘する。「100点以外はダメなときがある」。人生のここぞという場に備え、準備や調整を怠るな、と述べる一方、常に満点を目指すと、逆に疲れて不機嫌になってしまう、とも記す。引退表明した澤穂希さんは、どんな感想だろう。

▼「危機の際には生地が出てくる」。もって生まれた自分自身の基本的な心の傾向や欠点を知り、それを変えようと努力してみたりすることで、現実の危急時に適応力が高まると教えている。無罪となった産経新聞の前ソウル支局長を起訴した韓国の検察当局や、それを黙認した形の朴(パク)槿恵(クネ)大統領にも味わってほしい一節だ。

▼「権力を棄(す)てることによって内的権威が磨かれる」。人の実力や人格の完成度に従って醸される言動や空気が内的権威だろうか。権力を使って権威を守ろうとしても、失墜するだけだ。権威は誰からも奪われないが、権力はあっけなく奪われる、と説く。軽減税率をめぐり豪腕際立った某国の首相官邸にも、一冊贈ろうか。

0 0
原创粉丝点击