日经春秋 20151228

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「恋人よ/この世に物理学とかいふものがあることは/海のやうにも空のやうにも悲しいことだ」。作家の北杜夫さんは旧制松本高校のバンカラ学生だったころ、苦手な物理の試験の「答案」としてこんな詩を書いた。「どくとるマンボウ青春記」に出てくる話である。

▼その昔の旧制高校にはこういう猛者がたくさんいたらしい。化学の試験で「問題を見てピクリンサン、腋(わき)の下にはアセチレン……」などとやった名答案が語り継がれていたと、マンボウ氏は楽しげに振り返っている。さて時は流れて平成の世。マークシート式も大変だが、何ごとかを書かねばならぬ試験はとにかく厄介だ。

▼大学入試センター試験に代わって5年後に導入予定の新テストは、記述式を採り入れるのが目玉だという。いったいどんな試験に? と不安が募るなかで、文部科学省の改革会議は国語と数学の問題例を公表した。あれこれ仕掛けをほどこした設問だが、専門家の評価はなかなか厳しい。課題はなんといっても採点だろう。

▼新テストを受ける生徒は数十万人に上るはずだ。その一人ひとりの答案にきちんと向き合えるかどうか。模範解答に照らしてキーワードで判断――などということになれば記述式の意味はない。ちなみに、北さんの珍答案に教授は合格点に1点足りない59点をくれたそうだ。書かれたものを熟読したことだけは確かである。

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