日经春秋 20160108

来源:互联网 发布:淘宝手机优惠券微信群 编辑:程序博客网 时间:2024/06/05 20:06

19世紀末から20世紀初めにかけ、ウィーンを中心に活躍した作曲家で指揮者のマーラーは、50年の生涯で10の交響曲を完成させた。曲中で様々な「鳴り物」を使っている。牛用のベル、ドラ、小枝を束ねたむちなどだが、度肝を抜かれるのは6番に出てくるハンマーだ。

▼4楽章で2度、奏者が大きな木づちを材木などに振り下ろす。別名「運命の打撃」といい、「大木に斧(おの)が当たるように」との演奏指示がある。初演時、雑誌の風刺画では、数々の鳴り物を前にマーラーが「しまった、警笛を忘れた。これで、もう1曲書ける」と語っている。あらゆる手段で理想を追う熱意は広く知られた。

▼「あらゆる手段」は我らがマエストロ、日銀の黒田総裁の口癖でもある。原油安や思うように上がらぬ賃金という逆風下、追い求める物価上昇の目標は果たして、メドとする2016年度後半までに達成できるだろうか。出口戦略への不安も高まる。審議委員から「目標にこだわりすぎるべきでない」との意見も出始めた。

▼日銀には歴代、法皇や鬼平など異名を奉られた総裁がいる。残り2年余の任期の現総裁も別称の候補を探す頃合いだ。「異次元」「バズーカ」は満願かなってこそか。勝敗は見えぬが、「デフレファイター」か「ミスター2%」と仮にしておこう。マーラー6番にはいつしか「悲劇的」の副題が付くが本人は嫌ったという。

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