日经春秋 20160130

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雨のように宝石が降ってくる。すると、たちまち、すべてが光を帯びる。青い空が生き返ったように、輝き始める。さびしい丘も悲しげな花々もいきいきと生気を取り戻す。目の覚めるような光景が広がっていく。宮沢賢治の童話に出てくる「十力(じゅうりき)の金剛石」の働きだ。

▼金剛石はダイヤモンド。十力とは悟りに達した如来の持つ10の神通力で、普通のダイヤとは比べものにならない力を意味する。童話の丘にはサファイアなど無数の宝玉があふれる。きれいな世界に住んでいても草や花は懸命に叫ぶ。「めぐみの宝石(いし)はきょうも降らず、十力の宝石の落ちざれば、光の丘も、まっくろのよる」

▼経済に活力を取り戻す「めぐみの宝石」となるのかどうか。日銀は、初めてのマイナス金利政策の導入を決めた。世界経済が不安定さを増す中で、市場が待っていた追加緩和でもある。お金を預けると目減りする、未知の領域も視野に入ってくる。29日は株が大幅上昇し、長期金利も最低を更新するなど、風景が一変した。

▼だが、先は見えない。これまでの異次元緩和のデフレ脱却効果は不確かなまま。異例の追加策の副作用も心配だ。逆にお金が回りにくくなる恐れはないか。危機に対処する次の一手はあるのか。昔の唱歌が浮かぶ。「金剛石も磨かずば、珠(たま)の光は添はざらん」。黒田さんの金剛石にどれだけ磨く余地は残っているだろうか。

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