日经春秋 20160216

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読書にくたびれ机に突っ伏して眠るか、床の間の縁に頭をのせて眠る。普通の枕は使ったことがない――。福沢諭吉は大阪の適塾時代を自伝でこんな風に記す。「実にこの上に為(し)ようはないというほどに勉強していました」と述懐した。知識への渇望がなせる業である。

▼当時の適塾にはヅーフと呼ばれた蘭和辞典の写しが1部しかなく、塾生らは写本が置かれた「ヅーフ部屋」で争うようにページを繰ったのだという。史跡となった適塾を数年前に訪れると、2階の塾生用の広間の柱には多くの刀傷が残っていた。幕末の若者の夢や不安、鬱屈を目の当たりにするようで、身震いしたものだ。

▼受験シーズンである。インターネット、電子辞書に個室と、諭吉や学友とは比較にならぬ環境だが、抱える重荷や切迫感は今も昔も変わらない。むしろ、情報が氾濫する中で、学ぶことの意義が見付けにくくなった分、21世紀の若者を迷わす霧の方が濃いかもしれない。しかし、立ち止まっていては、焦りが深まるだけだ。

▼球史に残る「江夏の21球」は、日本一がかかる近鉄戦での9回裏の1点リードを広島の江夏投手が死守した一幕だ。18球目でも近鉄は1死満塁だった。自分を信じ、最後まで投げ切る気概が勝ちを呼び込んだ。今の努力は今年のサクラのためだけではなく、これから何十度も咲かすため。オールド受験生からの助言である。

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