日经春秋 20160302

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川端康成の名作「伊豆の踊子」の主人公は20歳である。作品の冒頭に、旧制高校の制帽と紺がすりの着物で旅に出て4日目……とあって、もうこれだけで隔世の感を覚える読者が多いかもしれない。ここには戦前のエリート青年の、悠揚たるたたずまいが描かれている。

▼主人公はやがて帝国大学に進む立場だ。往時の学制は中学校5年、高校3年、大学3年。社会に出ると23歳以上になる。同世代の大半は幼くして働いていたから特別扱いだが、こういうゆとりある青春期が将来に役立つと世間も捉えていたのだろう。彼らは特権を生かして見聞を広め、さまざまな体験を持ったに違いない。

▼さて時は流れて、いまの大学生にそうした余裕はどれだけあろう。きのう、経団連加盟企業の採用説明会が解禁になり「シューカツの春」が始まった。リクルートスーツで会場につめかけた若者はまだ21歳くらいだ。大学に入って2年余で就職が気になりだすから、もはや4年制ではなく短大だという自虐をよく耳にする。

▼このままではキャンパスは衰弱するばかりではないか。大和総研の川村雄介副理事長が先日の本紙で「大学は6年制に」と唱えていた。これなら4年間は勉強に打ち込めるという。戦前の大卒年齢を考えればあながち極論ではあるまい。「踊り子」との恋を成就させるチャンスだって増えると、こちらは言い添えておこう。

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