日经春秋 20160317

来源:互联网 发布:雷云登陆 网络不可用 编辑:程序博客网 时间:2024/06/01 07:27

 「五代さま」こと五代友厚が北海道の「官有物払い下げ問題」で苦しい立場に立たされた明治14年。ハワイ王国の第7代カラカウア国王は世界一周の旅に出た。船便の関係で、一番近い大都市である米国のサンフランシスコにまず立ち寄り、次に訪れたのが日本だった。

▼公式の外遊となると儀礼などが面倒なことになるので、いわばお忍び。けれど行く先々で大歓迎を受けた。有史以来はじめて外国の国家元首を迎えたわが国も、下にも置かないおもてなしをしたと伝えられる。ときの外務卿(外相)井上馨は、悲願の不平等条約改正を実現するための突破口にしたい、ともくろんだらしい。

▼実際、カラカウア王はこのとき条約の改正に応じると表明し、井上らをいたく喜ばせた。国王はさらに随員にも明かさずひそかに明治天皇と会い、驚くべき提案をしたそうだ。一つはハワイと日本を軸とした連邦の結成。もう一つは王室と皇室の縁談。そして日本からハワイへの移民。135年前の3月中旬のことである。

▼連邦の結成と縁談を天皇は丁重に断ったが、移民には応じた。やがて移住が急増したことはよく知られている。国王の大胆な提案の背景には、米国にのみ込まれるのではないか、との不安があったとされる。それが現実のものとなったのは12年後だ。歴史に「もし」はない、というけれど、世が世なら、の思いに誘われる。

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