日经春秋 20160330

来源:互联网 发布:windows sonic 编辑:程序博客网 时间:2024/05/30 05:07

 固唾をのんで見ていたドラマが、不意に幕切れになったみたいなものである。なーんだと拍子抜けするくらいだが、この尻切れトンボは現実的な線だろう。テロ容疑者が持っていたスマートフォンのロック解除をめぐる、米連邦捜査局(FBI)と開発元との対立劇だ。

▼テロ撲滅のために、iPhone(アイフォーン)を「解錠」する技術を提供せよと迫るFBI。そんなことをしたらセキュリティーが弱まって影響甚大だと拒む米アップル。ともに譲らず法廷闘争に発展していたが、FBIは独自にロックを外したそうだ。日本企業傘下のイスラエルの会社の技術が使われた、とされる。

▼どちらにも理のある話で、落としどころが見えなくなっていたから双方の顔は立とう。もっとも当初から、天下のFBIなら独自に解錠に挑めないのかとも言われていた。しゃにむに開発元に協力を求めたのは、こういう場合の「前例」づくりだったという指摘もある。ともあれ抵抗の激しさは予想以上だったに違いない。

▼アップルは今後、セキュリティーをさらに強化するという。となれば当局との新たな攻防の幕が開くかもしれない。それにしても気になるのは、かくも堅固なiPhoneのロックも外部の技術で結局は外せたことだ。こうした知恵を持つのは善意の人ばかりではあるまい。ドラマはやはり、そう簡単に終わらないようだ。

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