天声人語 20141209

来源:互联网 发布:java compareto易错点 编辑:程序博客网 时间:2024/06/06 17:06
 畠田(はたけだ)健治さん(52)はヒョウ柄のストールをわざわざ買った。首に巻き付けてデモ行進をするためである。あす施行される特定秘密保護法に反対して、きのう弁護士仲間らと大阪市内を歩いた▼ヒョウ柄といえば「大阪のおばちゃん」の定番とされる。畠田さんは「男性では少ないでしょうなあ」と言いつつ楽しげだ。「ヒョウ柄が普段着かどうかはともかく、普段着の市民が広く参加できる運動にしていこうという狙いです」▼畠田さんらをその気にさせたのは、谷口真由美さん(39)だ。生粋の大阪人。大阪国際大などで法学を講じる。2012年に主にネット上で発信する「全日本おばちゃん党」をつくった。いま党員は約4500人で、なお「勢力拡大中」という▼グループが標的にする「オッサン政治」は「カラスとスズメとハトの政治」だと、谷口さんは言う。黒、茶、灰色のスーツを着た男たちの政治だ。多様性がなく、ただ地味。「そら、景気も悪なるわな」。だから、派手なヒョウ柄で対抗する▼大阪のおばちゃんとヒョウ柄というステレオタイプが侮蔑になってはいけない。ただ、それをたくましく利用して笑いとともに声を上げればいいと唱える▼麻生財務相が少子高齢化に関連し「子どもを産まない方が問題だ」と述べた。きのう谷口さんに聞くと「女性が輝くと持ち上げても腹の底は違うとわかる」。上っ面の男女平等論に女性はもう疲れた、今の少子化は実は女性の抵抗だと思った方がいい、という指摘が重い。
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