天声人語 20150103

来源:互联网 发布:兄弟连php视频百度云 编辑:程序博客网 时间:2024/04/28 05:32
元日の文化面の「新春詠(しんしゅんえい)」に本紙俳壇選者、稲畑汀子さんの次の句があった。〈記憶せんむすめふさほせうたかるた〉。はて?と読みあぐねた人も、昔覚えた「むすめふさほせ」を懐かしく思い出した人も、おいでだったろう▼百人一首には、冒頭の1文字だけでどの歌か分かるものが7首ある。その頭文字を並べたのが「むすめふさほせ」。たとえば「む」は〈村雨の露もまだひぬ真木の葉に霧立ちのぼる秋の夕暮〉。歌かるたの遊びや試合なら、その1文字が読まれた瞬間に取り札は決まる。覚えなければ取られてしまう▼正月は、いわばかるたの晴れ舞台。競技かるたの愛好者は約100万人ともいわれ、各地で大小のイベントが開かれる。故郷などでの一家だんらんでは、「昔取った杵柄(きねづか)」で、おばあちゃんあたりが一番強かったりする▼王朝の雅(みやび)からぐっと砕けて、いろはかるたを懐かしむ向きもあろう。かつて作家の高見順が、地方によって違う格言について、随筆に書いていた。はじまりの「い」は、東京では「犬も歩けば棒に当たる」となる▼大阪ではそれが「一を聞いて十を知る」になるらしい。京都なら「一寸先は闇」。「ろ」は東京が「論より証拠」、京都は「論語読みの論語知らず」。土地の性格が出ているようで面白いと高見は言っている▼随筆によればだが、「ち」は東京が「ちりも積もれば山となる」、大阪はずばり「地獄(ぢごく)の沙汰も金次第」だそうだ。どの地のかるたと気が合うかは、人それぞれである。
0 0
原创粉丝点击