天声人語 20150221

来源:互联网 发布:微博盗号教程知乎 编辑:程序博客网 时间:2024/06/06 05:45
落語家の五代目古今亭志(ここんていし)ん生(しょう)は一時期、寄席から締め出されて納豆売りをしたことがあるという。しかし、売れなかった。「納豆ぉ~」という呼び声が恥ずかしくて出せなかったからである。仕方なく売れ残りを朝昼晩と食べ続けた▼そんな失敗をしても、納豆を嫌いにはならなかった。年を取っても毎朝食べた。他のおかずはいらなかったそうだ。長女の美濃部美津子さんが著書『三人噺(さんにんばなし)』で思い出を語っている。「とにかく、納豆なしじゃいらんないってくらいでしたね」▼好き嫌いが分かれる食品だろう。20年ほど前の小欄が、納豆のことを「おそるおそる」書いている。その前に取り上げた時、西日本の読者から苦情の手紙を何通も頂いたからである。少なからぬ納豆嫌いに向け、独特のにおいや粘りを抑えた製品がつとに開発されてきた▼今度は、混ぜてもポロリと箸から落ちる納豆の登場だ。粘り成分は通常より25%少なく、混ぜる時の抵抗は3分の1程度という。国内の消費が細る中、「水戸納豆」で知られる茨城県が県内の企業と組んでフランスへ売り込んだ▼豆を煮込む伝統料理「カスレ」に使ったり、ペースト状にしてパンにのせたり。先月、リヨンであった見本市に出品して提案したところ、関心を持たれたそうだ。美食自慢の国に受け入れられるか、楽しみである▼糸引きの弱い納豆とは何か頼りない感じもするが、和食を世界に発信する挑戦の一つとして頼もしくもある。「納豆ぉ~」と呼ぶ声が響いてくる。
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