天声人語 20150227

来源:互联网 发布:java职业生涯规划 编辑:程序博客网 时间:2024/06/11 05:31
 「三人寄れば文殊の知恵」のことわざがあり、兄弟の結束を「三本の矢」にたとえる故事もある。片や、危うい三角関係もある。3とは不思議な数で、安定と不安定の両面をあわせ持つ▼交渉でも何でも、二者より三者の方がものごとは複雑になる。そんなことを思いつつ英国からのニュースを読んだ。両親ならぬ「3人の親」から遺伝子を受け継ぐ子の誕生を認める法案が承認された▼遺伝性の難病ミトコンドリア病を防ぐためだ。異常のある女性の卵子から核を取り出して、別の女性の卵子に移植し受精させる。受精卵で行う場合もある。だが問題がある。病気を防いでも、両親と第三者の女性の3人から遺伝子を継ぐという、自然界ではあり得ない存在をつくり出してしまう▼「神の領域」の技術をめぐり、賛成派は病気に苦しむ子をなくすことを理由にあげる。一方、この病で娘を亡くした日本の女性は「思い通りの子を求めることに疑問と不安がある。様々な病気があっても生きていける社会になってほしい」と言う▼賛否を容易には語れないが、思い出す歌がある。〈妻とわが二重らせんのからみあふ微小世界の吾子を抱けり〉岩井謙一。二重らせんとは遺伝子の本体であるDNAの構造をいう。万古不変だった親と子の摂理が、不変ではなくなりつつある▼あすは「世界希少・難治性疾患の日」だという。科学技術の進歩への希望や不安を、限られた人のものとせずに考えてみたい。難病への理解をもっと深めるとともに。
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