社説 20150302 民主党大会 見えない岡田代表の再建戦略

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失われた信頼をいかに回復し、党再建をどう進めるのか。民主党の岡田代表の戦略が明確ではない。党首不在の党大会はその象徴のようだ。

 1月の代表選を制した岡田氏は初の党大会を病気で欠席した。

 党大会では、2015年度活動方針を採択し、次期衆院選で「安倍自民党に代わる政権の選択肢として再生した民主党の姿を示す」ことを目標に掲げた。

 「国会論戦などを通じて安倍政権と対峙たいじし、反転攻勢をかけていく」とする岡田氏のメッセージも蓮舫代表代行が読み上げた。

 経済政策に関し岡田氏は従来、民間活力を生かす成長戦略や財政再建の重要性を指摘してきた。

 ところが、代表に就任した後、国会質疑では、所得再分配の拡大による格差是正を強調している。自らを本部長とする「共生社会創造本部」も設置した。富裕層への課税強化などは、経済の活力を失わせかねず、疑問である。

 代表選で、格差是正を重視するリベラル系議員らの支援を得たことが影響しているのだろうか。

 集団的自衛権の行使の是非について、懸案の党の統一見解を早急に策定することも必要だ。

 中国などへの抑止力を高めるため、集団的自衛権の行使を容認し、日米同盟を強化する政府方針にどう臨むか、明確にすべきだ。

 民主党に今、何が求められているのか。政権を担当した経験を踏まえて、現実的な経済再生・安全保障の処方箋を示し、安倍政権に建設的な論戦を挑むことだ。

 岡田氏は、安倍自民党の保守政治に対抗しようと、「中道」を標榜ひょうぼうしている。保守からリベラルまで「寄り合い所帯」の民主党の結束を維持するためでもある。

 その結果、岡田氏の独自色が見えにくくなっているのは否めない。岡田氏は副総理や外相を歴任し、日本の財政事情や安保環境の厳しさを実感したはずだ。そろそろ党内論議を主導し、責任ある政策を打ち出すべきだ。

 党大会で公表された衆院選総括では、昨年12月の衆院選を「実質的な敗北」と認め、選挙準備の遅れなどを敗因とした。だが、だれに責任があるのか、肝心な点を明示していないのは物足りない。

 小選挙区選で他の野党と候補者の競合を避ける調整を進めたが、独自候補の擁立を見送ったことへの不満が一部に残っている。

 「来年夏の衆参同日選も想定する」という以上、維新の党などとの協力を含め、新たな選挙戦略を早期に示さねばなるまい。

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