日经春秋 20150318

来源:互联网 发布:newsql数据库 编辑:程序博客网 时间:2024/04/30 00:17

「愛というのは、その人の過ちや自分との意見の対立を許してあげられること」――。クリミア戦争で多くの命を救ったナイチンゲールは、こう書き記している。どんな場面で生まれた言葉だろうか。生と死の境界線で、混乱と葛藤に満ちた修羅場であったに違いない。

▼「私は地獄を見た。私は決してクリミアを忘れない」。白衣の天使はこうも書いている。薬も包帯も人手も足りない。便所は掃除されず、不衛生な院内の感染症で亡くなる患者が後を絶たない。泣き、叫び、看護師に怒鳴り散らす者もいた。人間のエゴが渦巻く壮絶な現場だからこそ、寛容の精神を説く言葉に重みがある。

▼それに比べて、政治指導者の発言の何と軽いことか。ロシアがクリミア編入を宣言して1年がたつ。住民投票の結果に従ったという当初の説明をあっさり翻し、プーチン大統領は全く違う真相をテレビで得意げに語った。ウクライナで親欧米派が政権を握ったからクリミアの奪取を決め、核兵器の準備までしていたという。

▼不屈の「強い指導者」を、国内向けに演じているのだろう。見回せばナショナリズムとポピュリズムが世界にあふれ、平和と安定を考え抜く政治家が見当たらない。「自分が称賛されるためでなく、この仕事に名誉をもたらすために心して事を成し遂げていこう」。ナイチンゲールの言葉を世界の指導者たちに聞かせたい。

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