天声人語 20150318

来源:互联网 发布:newsql数据库 编辑:程序博客网 时间:2024/04/29 17:10
春めいてきた東京の国立公文書館で、「JFK―その生涯と遺産」展が開かれている。ケネディ元米大統領の軌跡をたどって興味深い展示のなかに、キューバ危機の一角がある。のちに「人類が核戦争の瀬戸際に立った」とされる13日間である▼冷戦下、ソ連がキューバにミサイル基地を建設しているのが発覚し、極度に緊張が高まった。展示されたメモから、基地への武力攻撃も選択肢だったとわかる。もし核戦争が起きていたら――しかし危機はぎりぎりのところで回避された▼そんな展示を見てきたあと、ロシアのプーチン大統領の発言に驚かされた。クリミア半島を併合する際に、核兵器を臨戦態勢に置く用意ができていたとテレビで語った。米や欧州への牽制(けんせい)と見られるが、核をもてあそぶ脅しは、大国の指導者というより無頼の親分の了見だろう▼剛腕と強面(こわもて)を望まれている人のようだ。力ずくの併合など、マッチョな言動がもたらす「強いロシア」によって国民の人気は高い。そのぶん国際社会からは孤立して、欧米の警戒はますます深い▼プーチン氏の言葉を、「3度目の悲劇」を防ぐために核廃絶を叫んできた人は到底許容できまい。広島と長崎で二重被爆した故・山口彊(つとむ)さんの痛切な一首を再び引く。〈黒き雨また降るなかれにんげんがしあわせ祈るための蒼穹(あおぞら)〉▼ロシアのクリミア半島併合からきょうで1年。冷戦というより第2次大戦前に時代が逆回しされた感さえある。広島、長崎の犠牲者は眠るに眠れない。
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