天声人語 20150407

来源:互联网 发布:仁化网络问政2017 编辑:程序博客网 时间:2024/06/06 03:53
懐かしい名前を思い出した。バレーボールに生涯を捧げ、39歳で早世した猫田(ねこだ)勝敏さん。名選手として引っぱった全日本は東京五輪で銅、メキシコで銀、1972年のミュンヘンで金メダルに輝いた。その正確なトスが目に焼き付いている方も多いだろう▼猫田さんが選手として所属し、監督も務めたのは当時の専売広島。日本たばこを経てJTサンダーズとなったチームがおととい、プレミアリーグで頂点に立った。創部84年にして初のリーグ優勝だ。「世界一のセッター」が果たせなかった日本一の悲願を、後輩が達成した▼彼らの本拠地である広島市の猫田記念体育館の脇に、平和を祈る石碑があるのを今回知った。70年前のあの夏の朝、当時の広島地方専売局では約千人が作業していた。爆心地から2キロ強。即死1人を含め四十数人が死亡したとバレー部史は記す▼その中には部の草創期を支えた先覚者も含まれていたという。「人類の未来のために」。石碑に刻まれた文字が痛切だ。今も毎年8月6日には、JTの部員が練習前に黙(もくとう)をすると聞いた▼折しもおととい、世界遺産の原爆ドームが建設から100年を迎えた。広島県物産陳列館として1915年に完成した。辛うじて残った鉄骨や外壁が惨禍を物語り続ける。ドームであれ石碑であれ、記憶を後世に伝える役割は等しく重い▼〈ヒロシマと書けば残りの日常の広島はもう祈らずよいか〉谷村はるか。今の平和を決して手放さないよう、日常の祈りの大切さを思う。
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