天声人語 20150411

来源:互联网 发布:淘宝董事长 编辑:程序博客网 时间:2024/06/02 01:01
「感想」を求められ、つい本音が出たのだろうか。国立大学の入学式や卒業式で国旗を掲揚し、国歌を斉唱するのは当然だという野党議員に、安倍首相が答えた。「税金で賄われていることに鑑みれば、正しく実施されるべきではないか」▼おとといの発言だ。大学によって国旗国歌の扱いが違う現状を正すべきだという趣旨だろう。しかし、税金を持ち出すのは穏やかではない。従わなければ国からの交付金を減らす。そう受け取る関係者はいないか。憲法が保障する「学問の自由」への配慮が見えない▼首相の言葉は往々、身もふたもない。先月には自衛隊のことを「我が軍」と呼んだ。戦力には当たらないと歴代内閣が積み重ねてきた答弁もどこへやら、ここでも憲法上の原理原則は顧みられていない▼旧聞ながら、民主党議員に日教組をめぐるヤジを飛ばした一件は、後にその内容を訂正するという珍事に至った。憲法学者の長谷部恭男(やすお)・早稲田大教授は先日の本紙で「自由すぎる首相」と呼んでいた。言い得て妙だ▼建前ばかりの政治はもう結構という気分なのかも知れないが、有権者の目にはどう映るだろう。少し前の朝日川柳に〈「我が軍」はまさにしっかり粛々と〉とあった。本音むき出しの政治はしばしば軽率な言葉に足をすくわれる▼国旗国歌については、文科省が今後、各大学に「適切な対応」を要請するという。特に権限があってのことではなくて、ただの「お願い」だそうだ。ならばなぜ税金を持ち出すのか。
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