天声人語 20150412

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草が青む季節である。草摘(つ)みといい草笛といい、草という響きはどこか牧歌的で明るい。松任谷(まつとうや)由実さんに「まぶしい草野球」という歌がある。ちょうど今頃の季節だろう、♪まだ季節浅く 逆もどりの天気もあるわ……とリズムは軽快だ▼桜が咲いて散り、野辺も日に日に青んでいく頃だが、ここ数日は思わぬ寒さに驚かされた。逆もどりの天気である。「風の3月、雨降る4月」などと英語にも言い、春の空は定まりにくい▼いわゆる菜種梅雨だろうか、4月に入って天気予報には傘マークが並ぶ。そんな中、きょうの日曜は晴れる地方がほとんどだ。「お出かけ日和(びより)」とお天気キャスターは微笑(ほほえ)むが、おっと、忘れてならないことがある▼統一地方選は、10の道県知事と41道府県議などの投票日である。この先4年の身近な政治を選び取る日だ。支持する候補がなければ「マイナス比べ」で選ぶ手もある。棄権では何も変えられない▼近年は、地方議会の低調ぶりが目につく。号泣県議ありヤジ騒動あり。政務活動費はずさんに使われ、行政へのチェックは甘く、政策立案も乏しいと指摘される。緊張感と責任感の緩さを、私たちの無関心が助長する▼草の話に戻れば、草相撲や草競馬など、「草」には本格的ではないものという意味がある。草野球なら下手もご愛敬だが、地方自治を担うべき議会に「草」をつけたくなる事態は困る。手元の1票で人を選び、清新な地方政治の種をまきたい。「まずしい草議会」はごめんである。
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