天声人語 20150502

来源:互联网 发布:刷微博粉丝的软件 编辑:程序博客网 时间:2024/06/16 19:04
つい先ごろまで寒さに震えていたのに、きょうはもう八十八夜、立春から数えて88日目である。若葉や早苗が列島を駆け上がり、唱歌で知られる茶摘みも盛期を迎える。この季節の茶畑は、なま乾きの絵のように生き生きと緑に光る▼茶どころの一句は、〈富士晴れて裾野茶摘みの一斉に〉今枝貞代。茜(あかね)だすきに菅(すげ)の笠は、もう宣伝ポスターの中だけのようだ。それでも、かまぼこ形が整然と並ぶ茶畑は郷愁を誘う造形美がある▼2年前、お茶のいれ方を知らない若い世代が増えていると小欄に書いた。料理教室の生徒が急須を見て「何に使うのか」と聞く――といった実態に、嘆きの声をたくさん頂いた。心配になるが、その一方で緑茶の輸出は右肩上がりで伸びている▼昨年は10年前の4倍以上に増えた。うち半分は北米向けで、健康志向が人気の背景にあるそうだ。家電メーカーのシャープは、茶葉を粉末にしてお湯に溶かして茶をいれる新製品を、米国やカナダで売り出すことにした▼「日本茶カフェ」も米国に進出する。日本の商品や文化の海外発信を支援するクールジャパン機構と、長崎県の企業などとの共同という。年内に1号店を出し、10年で50店をめざす強気が頼もしい。お茶文化の上昇気流に期待したい▼〈水筒に新茶あふるゝ柏餅(かしわもち)〉。水原秋桜子の句はささやかな遠出だろうか。お茶屋に新茶の幟(のぼり)が立つころ、和菓子屋には柏餅の幟が揺れる。仲を取り持つ八十八夜。きょうはほぼ全国で、五月晴れになるという。
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