天声人語 20150518

来源:互联网 发布:js dom 编辑:程序博客网 时间:2024/06/05 12:49
日本人論とか日本文化論といったものを日本人は好むと、よく言われる。いわゆる自分探しの拡大版だろうか。筆者も2003年に「こんな私たち白書」という本紙連載を担当した。和製アニメや漫画の人気で、「かわいい」という日本語がそのまま海外でも使われている、といった話を先輩記者が紹介していた▼思えばその前年、日本を「クール」と評価する論文が米国の外交専門誌に載った。「かっこいい」というほどの意味だろう。経済は低迷しているが文化的な影響力はある、といった文脈で日本でも話題になった▼時を経て、作家で演出家の鴻上尚史(こうかみしょうじ)さんが『クール・ジャパン!?』と題する本を最近出した。外国人と日本を論じ合うNHKのBS放送の番組で司会を務める。その見聞や海外経験に基づく思索が詰め込まれていて面白い▼日本で何をクールと思ったか。番組で100人に聞くと、温水洗浄便座、お花見、100円ショップなどが上位に並んだ。日本人が思うかっこよさとは少しずれがあるらしい▼文化が異なれば摩擦も起きる。ブラジル人の女性が人の話にすぐ割り込むので、鴻上さんが注意した。彼女は「ブラジルで人の話が終わるのを待っていると、その話に興味がないのかと思われる」と反論し、なるほどと思ったという▼外からの目を通じて日本を知る。それを内向きな自己満足としてはなるまい。自分を知ることは相手を知ること。鴻上さんに従えば、「世界が多様であることを楽しむこと」である。
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