自分の人生の演出家になる

 　人間というものは世の中に合わせて生きているうちに、いつの間にか、自分を見失ってしまうことがよくある。
　　自分を見失うと、外側にある刺激に振り回されたり、他人に感化されたりし易くなる。
　　自分らしい人生を送りたければ、自分で自分の人生の演出家にならなければならない。
　　ただし、演出家といっても、役者の個性をあまり考えず、役者を自らの構想を実現するためのコマとしか見なさない様な演出家もいる。そのような演出家になってしまうと、あなたの個性は抑圧されてしまう。
　　個性を引き出す演出家になるには、自分の中の才能をよく観察してみなければならない。
　　観察するだけではなく、実際にいろいろと挑戦(チャレンジ)してみることもひつようだろう。
　　人生を何度でもやり直しがきく舞台稽古だと思えばよい。
　　やりやすい役だけをしていたのでは、役者としての成長はなく、せっかくの個性も開かない。
　　個性を引き出すには多少、難しい役を与えてみることも必要なのだ。
　　逆境と言う試練は、まさにいろいろなことが要求されるだけに、演出家としてのうでを見せ所であり、役者として成長するよいチャンスでもある。