天声人語 20150527

来源:互联网 发布:慧通网络直播聊天室 编辑:程序博客网 时间:2024/05/16 16:04
多数派が当たり前と思っていることが、少数者には厚い壁となって立ちふさがる。耳が聞こえず、うまく話すこともできない斉藤里恵さん(31)がぶつかったのも、その壁だ。そして今、壁に風穴をあけた▼6年前に出した自伝的な著書『筆談ホステス』で知られる。この4月、東京都北区議選に立候補し、今の選挙が言語や聴覚に障害のある人を「排除している」と感じたという。確かに選挙戦につきものの名前の連呼一つとっても、「音」を発し、それを聞くことが前提だ▼トップ当選し、きのう初の本会議に臨んだ。区議会は全国初という新システムを用意して新人を迎えた。区長や同僚議員の発言が直ちに文字に変換され、手元のIT端末に表示される仕組みである。斉藤さんは私有パソコンに文字を打ち込み、音声に変換して自分の発言とする▼議場が聴覚障害者に開かれたことを喜びたい。「欠点は才能である」。斉藤さんは人にそう言われたことがあるそうだ。ハンディキャップを強みに転じて、バリアフリー社会の実現に鋭意取り組んでほしい▼少数者が声を上げ、当たり前の壁を突き崩す。全国市議会議長会はきのう、女性議員が出産を理由に議会を欠席できるようにするよう、各議会に促すことを決めた。ようやくとはいえ一歩前進だ。同性愛など性的少数者も声を高く上げつつある▼来歴から価値観から人は一人ひとりが違う。違いを理由に排除せず、互いの違いを生かしあう。多様性を尊ぶことで社会は強くなる。
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