天声人語 20150601

来源:互联网 发布:js获取字符串下标 编辑:程序博客网 时间:2024/06/18 14:20
スポーツから一般に広まった言葉がいくつかある。急場をしのぐ代役をリリーフと呼び、ラグビーの試合終了をいうノーサイドは、対立を収めるときの常套句(じょうとうく)になった▼サッカーならレッドカード、最近ではオウンゴールも登場機会は多い。自陣ゴールへ蹴り込んでしまう、いわば自業自得をいう。その二つの言葉が重なる国際サッカー連盟(FIFA)の醜聞は、金まみれの腐臭に鼻をつまみたくなる人が多かろう▼「何人(なんぴと)の財布(さいふ)の裡(うち)にか、罪悪を潜めざるものある。財(ざい)の布(ふ)は罪(ざい)の府(ふ)なり」。毒舌で鳴らした明治の文士斎藤緑雨(りょくう)の言を思い出すが、賄賂の総額が180億円以上と聞けば、その「罪の府」ぶりはおおかたの想像を超える▼しかも根深い闇の透明化は期待薄と伝えられる。「犯罪は個人のもので、組織のものではない」「私たちに必要なのは改革ではなく発展だ」。騒ぎの中で5度目の当選を決めたブラッター会長の言葉から、刷新への決意は見えにくい▼人間とサッカーの関係を観察、分析した動物行動学の大家デズモンド・モリスが言っている。もし宇宙人が地球に飛来して、10億という人々がワールドカップ決勝の放送に一斉に見入る光景を見たら、何かの儀式と思い込むかも知れないと。動く金も利権も、その市場ゆえに巨大だ▼「続投」もスポーツから広まった言葉だろう。普通なら責任を免れぬトップの続投に批判は多い。フェアの手本を示せるだろうか。絶大な人気にあぐらをかく了見なら、いただけない。
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