社説 20150723 熱中症予防 室内だからと油断はできない

来源:互联网 发布:js window.open 居中 编辑:程序博客网 时间:2024/04/30 05:52

多くの地域で猛暑が続いている。くれぐれも熱中症に注意したい。

 13~19日の1週間に、熱中症で救急搬送された人は、総務省消防庁の速報値で6165人に急増し、うち14人が死亡した。

 都道府県別では、埼玉県の605人が最多で、東京都578人、大阪府340人と続く。都市部でのヒートアイランド現象も影響しているのだろう。

 梅雨明け前後のこの時期は、気温が急に上昇する。体が暑さに慣れず、熱中症にかかりやすい。

 体内の水分や塩分が失われ、体温の調節機能が働かなくなることが原因だ。初期には、目まい、手足のしびれ、頭痛、吐き気などの症状が出る。

 重症になると、意識障害やけいれんが起きる。命にかかわるだけに、早めの手当てが肝心だ。

 兆候を感じたら、涼しい場所へ移動しよう。安静を保ち、汗で奪われた水分や塩分を補給する必要がある。首やわきの下に保冷剤を当て、体を冷やすことも有効だ。重症の場合は、周りの人がためらわずに救急車を呼ぶべきだ。

 「室内なら大丈夫」と油断してはならない。東京都監察医務院の集計では、例年、熱中症の死者の9割近くが屋内で亡くなっている。日中よりは涼しい夜間に死亡する人も3割に上る。

 消防庁は、室温が28度を超えたら、エアコンや扇風機を使うよう呼びかけている。

 特に、高齢者は要注意だ。老化により発汗機能が衰えるため、体温が上がりやすい。暑さやのどの渇きも感じにくくなっている。

 のどが渇いていなくても、時間を決めて意識的に水を飲むよう、習慣づけてほしい。

 電気代の節約などを理由に、冷房を控えるお年寄りは少なくない。周囲の目配りが重要だ。

 民生委員が戸別訪問して保冷剤を配り、注意を促している地域がある。家族が、様子を確認する電話をかけるのもいい。見守りの態勢を充実させたい。

 体温の調節機能が未発達な乳幼児も、リスクが高い。外出の際には帽子をかぶらせ、適度に休ませるなど、大人がそばで体調に気を配ることが大切だ。

 図書館や商業施設などを地域の避暑スポットとして推奨する「クールシェア」の取り組みも、各地で広がっている。冷房の利いた場所に家族で出かければ、家庭の節電にもつながる。

 蒸し暑い夏になりそうだ。知恵と工夫で乗り切ろう。

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