天声人語 20150811

来源:互联网 发布:2018域名 编辑:程序博客网 时间:2024/06/07 01:40
夏休み、星を観察する少年少女は多かろう。花火に見とれる子も多いに違いない。星は宇宙から注ぐ悠久の光、片や花火は人工の技が織りなす一瞬のきらめきだが、どちらもカンバスは夜空だ。夏という季節は夜が待ち遠しい▼今年が生誕130年の野尻抱影(ほうえい)に「遠花火」という随筆がある。英文学者だが天体をめぐる幾多の著作で知られ、彼によって星空に誘(いざな)われた天文好きは数知れない。昨今話題の「冥王星」という和名も、この人がつけた▼野のはずれの空にぱっと輪が開き、ややあってドーンとくる。「そこはちょうど蠍座(さそりざ)の前で、花火が開いた瞬間には星座が消え、花火が消えるとすぐ現われて、主星のアンタレースが赤い花火の名残りのように輝いている」とつづっている▼さそり座は夏の宵に南の空に現れる。天頂のほうには織姫星のベガや彦星のアルタイルなど三つの1等星による「夏の大三角」が光る。うちわ片手に花火と星の戯れを楽しめるのも夏の夜ならではだ▼星にも儚(はかな)いものはあって、流れ星は一瞬の閃光(せんこう)をひいて消える。毎年いまごろになるとペルセウス座流星群が降りそそぐ。国立天文台によれば、見ごろは12日の深夜から14日未明になり、今年は14日が新月のため月明かりがなく条件は良い▼人工の明かりの少ないところで、寝転がって全天を眺めれば、1時間に30以上見られるかもしれない。流星群は「天の花火師」とも称される。盆休み。都会を離れた夜の深さのなかで、星に願いをかけるもよし。
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