天声人語 20150813

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1961年4月、キューバの革命政権の転覆を狙ったアメリカの侵攻作戦はみじめな失敗に終わる。いわゆるピッグス湾事件は誕生間もないケネディ政権の汚点になった。そもそも大統領は作戦に乗り気ではなかったとされる▼しかし責任を認め、「勝利には千人の父親がいるが、敗北は孤児である」と語った。うまくいけば我も我もと手柄を誇るのに、不首尾に終われば誰も責任を口にしない。そんな意味なのであろう。新国立競技場をめぐるあきれた無責任ぶりに、この言葉を重ねる人もおられようか▼ひるがえって、九州電力川内(せんだい)原発の再稼働である。批判をかわすためか、万一のときの予防線か、責任をあいまいにしたまま、原発回帰への一歩を踏み出した▼一義的には電力会社の責任だが、再稼働を進めるのは政府だ。その政府は「世界最高水準の基準」だと強調するが、審査役の原子力規制委は「適合しても事故は起きうる」「再稼働の是非は判断しない」と言う。あれやこれや腹に落ちぬことが多い▼もたれ合いの中なら、責任逃れの煙幕も張りやすい。福島の事故は国策と安全神話の破綻(はたん)だった。政・官・学の責任は大きいはずだがうやむやにされて、逃げも隠れもできない住民は故郷を奪われたままだ▼あす14日から、全国でゼロだった原発の電気が1年11カ月ぶりに送電網を流れる。冷房の風も照明の色も、どこの電気かで違いはない。いつの間にか原発頼みが当たり前の社会に戻っては、福島の教訓が泣かないか。
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