日经春秋 20151106

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サンスクリット語ではマンジュシュリーというらしい。漢訳仏典が広く普及した日本では文殊(もんじゅ)菩薩(ぼさつ)と表される仏さまである。悟りにいたるまでの智慧(ちえ)をつかさどるとされ、信仰を集めてきた。17世紀に清朝を樹立した民族の名前「満洲(まんしゅう)」も、この仏さまに由来するとか。

▼その名が泣く。福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」のことである。原子力規制委員会はおととい、もんじゅを保有・運営する日本原子力研究開発機構が「運営主体として不適格」との判断を下した。別の運営主体を探すか、でなければ廃炉も視野に抜本的に事業を見直すよう、近く文部科学相に勧告するそうである。

▼原子炉が臨界に達して1年あまりで深刻な事故を起こし、稼働を止めたのは1995年の12月。以来、事故の隠蔽や機器の点検の手抜かりなど不祥事が相次いだ。その間に運営主体の呼び名もころころ変わった。まず動力炉・核燃料開発事業団(動燃)。次に核燃料サイクル開発機構。今の名前になったのは10年前である。

▼建設にかかったお金が5000億円超。その後は維持管理のために毎年200億円ほどをつぎこんで、20年。合わせておよそ1兆円が費やされてきた。廃炉となれば納税者としてやりきれない。けれど、これまでの経緯を踏まえるならば、原子力規制委の判断にはうなずかざるを得ない。あえてやめるのも、文殊の知恵か。

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