天声人語 20160315 民進党、立憲も忘れずに

来源:互联网 发布:小说辅助软件 编辑:程序博客网 时间:2024/06/05 16:30
政党ができては壊れ、壊れてはできる時代があった。1990年代のことだ。太陽党やフロムファイブといった政党が登場したが、名前だけでは何を掲げる党なのか不明だった。作家の石川好(よしみ)さんは98年に本紙のインタビューに答え、「もう政党名じゃないね」と語っている▼自民党は「自由」と「民主」という近代政ログイン前の続き治の主要理念を両方くっつけた党名で、これを超える党名をイメージしにくい。他の政党は党名を考えるのがいやになったのでは――。石川さんの指摘である。当時、大いにうなずいたものだ▼合流する民主党維新の党の新しい党名が「民進党」に決まった。維新の提案が通った。世論調査の結果、民主の主張する「立憲民主党」を上回る支持を集めたそうだ。国民とともに進む政党という意味らしい▼進化、進歩の語にも通じ、改革を進めていく意味合いもあるという。いささか漠然としている印象を拭えないが、民主の2文字に悪印象を持つ国民がなお少なくないということだろうか▼石川さんは先のインタビューでもう一つ大切な指摘をしていた。政党は「我々はこれを変える」と改革論ばかり訴えるが、「我々はこれだけは断固守る」という言い方もできないと駄目だ、と。卓見と思える▼立憲民主党の名前には、集団的自衛権の行使容認から条文改憲をもうかがう安倍政権に抗し、立憲主義を断固として守るという決意が込められていたはずだ。民進党として再出発しても、そのことは忘れぬよう願いたい。
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