社説 20150108 民主代表選告示 党再建へ問われる路線と政策

来源:互联网 发布:python 泛型编程 编辑:程序博客网 时间:2024/06/05 18:33

失われた国民の信頼を回復する契機にできるのか。党再建に向けた路線と政策を、より真剣に論じ合うべきだ。

 民主党代表選が告示された。岡田克也代表代行、細野豪志元幹事長、長妻昭元厚生労働相の3氏が立候補した。過去最大の47%の比重を占める党員・サポーター票の行方が、勝敗を左右する一つのカギとなろう。

 重要な争点は、自民党の「1強」に対抗するための党再建と野党再編に臨む基本方針である。

 細野氏は共同記者会見で、「過去と決別する」と解党的な出直しを主張した。これに対し、岡田氏は「過去の全否定ではなく、原点回帰を強調したい」と語った。長妻氏も、民主党の基本路線を尊重し、踏襲する考えだ。

 野党再編について、岡田、長妻両氏は、自主再建路線に立ち、維新の党との合流に否定的な考えを明言した。細野氏も、維新との合流は「難しい」と語ったが、細野陣営には、新党結成も視野に入れた再編への積極論者が多い。

 大胆な路線変更を目指すのか、漸進的な改革にとどめるのか。党の路線問題は、代表の世代交代も絡み、民主党にとって重大な選択となる。論戦をより本格化させることが大切だろう。

 政策では、集団的自衛権と原発に関する3氏の主張が異なる。

 集団的自衛権の行使を限定容認する昨年7月の政府見解については、全員が撤回を求めた。

 だが、行使の是非について岡田氏は「中身に踏み込んで議論する」と明言を避けた。細野氏も「基本的に個別的自衛権で対応できる」としつつ、限定容認は否定せず、安保基本法の制定を唱える。

 一方、長妻氏は、個別的自衛権の範囲内での法整備を主張し、行使容認に反対している。

 原発についても、長妻氏は「原則、再稼働しない」と唱えるが、岡田、細野両氏は、条件付きで再稼働を容認する立場である。

 長妻氏は、旧社会党系など党内のリベラル勢力の支持を受けており、保守系の岡田、細野両氏との違いを強調しているようだ。

 「寄り合い所帯」の民主党は、安全保障政策などの党内対立の克服が長年の課題だったが、本格的な論議を避け続けてきた。

 3氏は「党の決定事項に従わない文化を変える」方針では足並みをそろえた。議論の末に決まったことは党全体で守る。民主党は、この当然の規律を守れない限り、2大政党の一翼を担えないことを自覚し、新代表を選ぶべきだ。

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