天声人語 20150605

来源:互联网 发布:健身社交软件 编辑:程序博客网 时间:2024/06/05 02:04
自宅でお酒を飲むことを「家(いえ)飲み」という。よく耳にするようになったのは2009年あたりだろうか。居酒屋でわいわいやるのも楽しいけれど、家で落ち着いて飲むのも悪くない。何より安上がりだということで広がったとされる▼「内食(うちしょく)」という言葉もある。外食に対し、家庭で料理して食べることをいう。スーパーなどで弁当や総菜を買って家で食べるのは「中食(なかしょく)」だ。駅のベンチや電車の中でファストフードを食べている人も見かけるが、あれは何と称するのか▼日本の男性に「内食化」が進んでいるらしい。シチズンホールディングスが4月、20代から50代の全国のビジネスマン400人に聞いた。1週間に何日、自宅で夕食をとるか。答えは平均5・7日だった▼毎日自宅で、と回答した人が50%もいた。1990年の調査では13%だから、生活様式がバブルの頃とはずいぶん変化したことになる。リーマン不況や東日本大震災後の「家庭回帰」傾向が今も続いていると、シチズンは分析している▼帰宅時間も変わった。金曜日の帰りが遅くなる人が90年には75%もいたのに、今年は35%に。遅いと感じる帰宅時間も、90年には23時が多かったが、今年は21時にまで早まった。担当者は「『午前様』という言葉はもはや死語では」と指摘している▼限られた調査ではある。過酷な職場で連日残業という人もおられよう。それでも総じて暮らしぶりは手堅くなったということだろうか。バブルの狂騒の再演だけはご免被りたい。
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