日经春秋 20150725

来源:互联网 发布:中国银行淘宝信用卡 编辑:程序博客网 时间:2024/04/30 10:01

進歩的文化人と呼ばれた人がまた一人、逝った――。鶴見俊輔さんの訃報に触れて抱いたのは、そんな感慨だ。学生時代、膨大な著作があるのを知りながら実際に目を通したのは多くなかった。それでも、その名前は丸山真男や加藤周一らとともに記憶に刻まれてきた。

▼1922年つまり大正11年の生まれというから、いわゆる戦中派の世代に属する。ただ、真珠湾攻撃の前に米国に留学し、太平洋戦争が始まって間もなく帰国した後も病気のため戦闘に加わることはなかったらしい。そんな経歴に対する、ある意味で屈折した思いが、戦後の華々しい活躍の原動力だったという印象がある。

▼早い時期の代表的な仕事である「転向」の研究にも、いわば屈折した思いが反映されていたようだ。当局の厳しい弾圧に屈した人たちを批判しながらも、自らが戦争への抗議の声を上げなかったことについて「ものすごく辛(つら)い」と、後に語っている。弾圧に屈しなかった人たちにコンプレックスを抱いていたようでもある。

▼鶴見さんと同じ世代で、士官として戦艦大和の最期に立ち会った吉田満を思い出す。進歩的文化人と違って左派的な言葉を口にすることはなかったが、戦前の日本の愚かな国策に対する深い憤りは、共通していた。時代はうつり日本を取り巻く国際環境も変わったが、彼ら戦中派の痛切な思いは受け継いでいきたいと思う。

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