日经春秋 20150730

来源:互联网 发布:apache openoffice 编辑:程序博客网 时间:2024/05/16 09:54

「ジョーズ」といえばスピルバーグ監督の名前を世界に知らしめた大ヒット作。主な登場人物は巨大な人食いザメとたたかう3人の男だ。なかでも印象深いのはサメ狩りの名人、クイントだろう。傲岸不遜な性格。死闘のなかで半ば正気を失い、ついには呑(の)みこまれる。

▼凄惨な最期は公開から40年たった今も目に焼き付いている。もうひとつ忘れがたいのは、死闘が激しくなる前夜の一幕だ。薄暗い船内で3人が酔っ払い、それぞれの過去を振り返るのだが、クイントの語る体験が恐ろしい。太平洋戦争中、沈没した軍艦から投げ出された海で、多くの僚友とともにサメに襲われ続けた――。

▼クイントの回想は、米海軍の巡洋艦インディアナポリス号が日本軍の潜水艦の魚雷攻撃によって沈められた史実を、踏まえている。1945年7月30日。70年前の、きょうのことだ。そしてインディアナポリス号はこのとき、広島と長崎に投下する予定だった原爆の部品と材料をテニアン島の基地に運んだ帰路に、あった。

▼もし往路に沈めていれば、広島と長崎の惨禍は避けられたのかも。そんな繰り言めいた思いが浮かぶ。一方でインディアナポリス号の乗員たちの経験を想像すれば戦慄する。同号の艦長のその後の命運にも、胸がうずく。軍法会議で有罪とされ、後に自殺したのだ。名誉回復は、ようやく2000年。戦争の不条理を思う。

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