日经春秋 20150830

来源:互联网 发布:网络的拼音怎么写的 编辑:程序博客网 时间:2024/05/01 02:43

海には、鮫(さめ)の群れが泳いでいる。水温の上昇で、鮫などの行動範囲が徐々に拡大していたのだ――。半村良が長編小説「妖星伝」で描いてみせた列島の未来図だ。脱稿は1992年だから20年以上も前の予言といえようか。それがこの夏、現実になったかのようだった。

▼茨城県や神奈川県の海水浴場で相次いでサメが目撃された。静岡県の浜辺にはサメの死骸が流れ着いた。専門家によれば、人々の目に触れて目立っているからといってサメが実際に増えたとは言い切れないらしい。それでも、日本の海水浴場の近くにサメがたびたび姿を見せるのは珍しい。つい気候変動を連想してしまう。

▼去年のいまごろは、およそ70年ぶりにデング熱の国内感染が確認されて、世間を騒がせていた。もともとは熱帯地方に特有とされていた病気なのに、近年は北上しながら世界的に広がっている。今年はこれまでのところ国内感染の例は聞こえてこない。ただ、日本列島のすぐ南の台湾、特に南部は大変だと伝えられている。

▼地球温暖化、オゾンホール、放射能汚染。人類の運命に「妖星伝」は悲観的だ。幸いオゾンホールはこのところ、フロンガスの規制が進んだおかげで縮んでいるそうだ。今世紀末には消滅するとの予測さえ米航空宇宙局(NASA)が明らかにしている。やればできる。温暖化や放射能についてもそう言えるようにしたい。

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