日经春秋 20150118

来源:互联网 发布:转基因大豆 知乎 编辑:程序博客网 时间:2024/05/29 08:38

警視庁から各局。至急、至急! 1995年3月20日の朝、警察無線のやり取りは緊迫の度を増していた。「駅構内に40~50人が倒れている」「レスキューの要請を」「新聞紙に包んだ液体からものすごい異臭」。オウム真理教による、地下鉄サリン事件の発生である。

▼築地、丸の内、神田、万世橋、中央……。都心の警察署の署員から、次々に異様なありさまが伝えられる。初めはおっとり構えていた通信指令本部は、ほどなく「同時多発重要事案に緊急配備を発令する」と声を高ぶらせた。至急、至急! そんな応答を収めた73分間の音声データが公開された。あの日の、戦慄の記録だ。

▼阪神大震災の2カ月後、日本という国の豊かさや安全を人々が疑いはじめた戦後50年の年にこの事件は引き起こされた。以後さらに20年が流れたけれど、テロの脅威はむしろ世界を覆って強まるばかりだ。化学兵器の恐ろしさと、狂信的な集団がそれを手にしたときの破滅的な事態とを、この生々しい交信は教えてくれる。

▼おりしも地下鉄サリン事件をめぐっては、逃亡していた教団元幹部に対する殺人罪などの裁判員裁判が始まった。オウム事件で起訴された192人の最後の一人だ。その被告が、往時は影もなかった市民参加の法廷で裁かれるのだから巡り合わせというべきか。よみがえる「1995年」に現在が試されているに違いない。

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